HARIBAN AWARD

便利堂コロタイプ工房が主催するHARIBAN AWARDは、今年で開催7回目を迎えます。
160年以上の歴史を持つ古典技法と、多彩に移り変わる写真表現の世界を融合させる試みです。プロ、アマ問わず、国内外で写真制作を志すたくさんの方からの応募をお待ちしております。グランプリ受賞者は京都に二週間滞在し、便利堂コロタイプ工房の職人と共に作品を作る機会が授与されます。

「写真家を便利堂に招待する利点は、アーティストと熟練した便利堂のスタッフが共同作業する中で、双方がアイデアや専門知識を交換できることです。」 — サイモン・ベーカー (フランス・ヨーロッパ写真美術館 館長)

公募期間:
7月15日午後11時59分(日本時間)にて終了致しました。

 

ハリバンアワードについて

便利堂コロタイプ工房が主催するハリバンアワードは、約160年の歴史を持つ古典技法と近代の 主流であるデジタル写真技術を融合させる試みです。プロ、アマ問わず、国内外で写真制作を志す たくさんの方からの応募をお待ちしております。

コロタイプとは

コロタイプ(Collotype)は、写真技術の幕開けから程ない約160年前に、フランスで発明された古典印画技法のひとつです。日本には明治初期にアメリカから小川一真によって技術輸入されました。その滑らかで精緻な連続階調表現と高い耐久性を生かし、便利堂では文化財保護のための展示や調査用の複製制作に用いてきました。

便利堂コロタイプ工房とは

便利堂は明治20年(1887)に京都に貸本屋として創業し、今では老舗の美術印刷会社へと発展しました。地元に伝わる表具、経師、紙工房とともに京都の職人技と伝統を守り、そして、数千の重要な美術品の複製制作をとおして文化財の保護に貢献しています。 世界をみてもコロタイプを継承する工房はとても少なく、今日の芸術家にコロタイプ工房のマスタープリンターと共に唯一無二の作品を制作する機会を提供すると同時に、この希少な技術を伝え続けます。

最優秀賞

2週間の京都滞在
千年以上にわたり日本の文化や芸術の中心地として栄えてきた京都は、今も多くの職人技を守り続ける唯一無二の都市です。ハリバンアワードの最優秀賞受賞者は、2020年の秋から冬の間に文化都市京都に招聘され、2週間のレジデンスを行います。京都への交通費や宿泊費は主催者が負担いたします。

便利堂で体験できること & コロタイププリント
京都滞在中、グランプリ受賞者は便利堂コロタイプ工房のマスタープリンターと共に作業をします。さまざまな専門知識と技術を持つ職人たちと密接に関わりながら、作家は作品が完成するまでの一連の過程に個性を生かし関わる貴重な機会を得ることができます。次年度の展覧会に向けて、受賞作品の内8点を美術館に収められる品質のコロタイププリントとして仕上げます。

個展の開催について
最優秀賞受賞者のコロタイププリントは、翌年に開催する個展で発表いたします。 過去の展覧会会場: 廣誠院(アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン、2014) Sfera Exhibition(アントニー・ケインズ、2015) 白沙村荘 橋本関雪記念館 存古楼(クラウディオ・シルバーノ、2016) 清水寺 成就院(スティーブン・ギル、2017) 無鄰菴(エスター・タイヒマン、2018) 野口家住宅 花洛庵(マーガレット・ランシンク、2019)

公式カタログへの掲載

受賞作品と審査員からの選評が公式カタログに掲載され、完成後、受賞者に謹呈されます。本文は全てコロタイプでプリントされ、日本の伝統的な和綴じの冊子に仕上げられます。

審査員特別賞

それぞれの審査員は、審査に応募された作品群の中から審査員特別賞を選出します。 審査員特別賞を受賞した作家は選出した審査員から選評が送られる他、受賞作品がハリバンアワード公式カタログに掲載されます。また、限定版のこの公式カタログは、完成後全ての受賞者に届けられます。(使用は個人使用に限ります。)

工房賞

工房賞は、便利堂コロタイプ工房のマスタープリンターである山本修によって選出され、山本からの選評が送られる他、受賞作品がハリバンアワード公式カタログに掲載されます。また、限定版のこの公式カタログは、完成後、受賞者に届けられます。(使用は個人使用に限ります。)

奨励賞

最終ラウンドに残っていた作家の上位より6名に奨励賞が贈られます。これらの受賞作品の画像がハリバンアワード公式カタログに掲載される他、限定版の公式カタログがお手元に届けられます。(使用は個人使用に限ります。)

応募方法

  • 応募フォームに必要事項をご記入ください
  • picter.com をとおして応募料をお支払いください

応募料

早期応募割引:4月15日 から 5月10日 

  • 一応募につき 40ドル

通常応募料金:5月11日 から 6月30日 

  • 一応募につき 50ドル

今年の審査員

マ・チュァン美術家、デザイナー、教育者
清華大学芸術学部デザイン学科に教授兼博士課程のスーパーバイザーとして在職。馬博士は空間ナラティブや国境を越えるデザインについての考察を継続的に行い、また、これまで30年以上にわたり、デザインの教育に携わっている。出版書籍も多く、多くの実践的取り組みの中で、視覚デザインと都市空間の関係性について研究している。過去10年間、彼はインク、インスタレーション、映像、音楽、版画などを融合したメディアで実験的なプロジェクトを製作し続けてきた。

エマ・ボウケットFT Weekend Magazine 写真部門ディレクター
ボウケットはFT Weekend Magazineの写真部門ディレクターを務める傍ら、ハンブルグ写真トリエンナーレやペックハム24の展覧会キュレーションも兼任し、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション(LCC)の大学准講師でもある。彼女は、定期的に世界各地のワークショップ、ポートフォリオレビュー、フェスティバル、アートフェアとアワードに参加し、若手と新人の写真家をサポートする「マグナムフォトプロフェッショナルプラクティス」の一員でもある。第一回目Firecracker Contributors Award受賞。

フェリックス・ホフマンC/O Berlin キュレーター
美術史研究家、美術理論家のホフマンは、現在ベルリンの写真美術館C/O Berlinのヘッドキュレーターとして在任。彼はC/O Berlinが企画する若手写真家や美術評論家のための発掘プログラムの創始者であり、ナン・ゴールディン(2009)、ロバート・メイプルソープ、ピーター・リンドバーグ(2011)、ゴードン・パークス(2014)、荒木経惟(2018)やグループ展「The Last Image: Photography and Death」(2019)、「The Uncanny Familiar: Images of Terror」(2011)等、様々な国際展のキュレーターを務めた。 また、出版書籍や寄稿も多い。

ルーシー・ガルンMoMA キュレーター
ニューヨーク近代美術館(MoMA)写真部門のキュレーターを務める。これまでに「Being: New Photography 2018」(2018)や「Projects 108: Gauri Gill」(2018)、「Unfinished Conversations: New Work from the Collection」(2017)、「Nan Goldin: The Ballad of Sexual Dependency」(2017)、「Ocean of Images: New Photography 2015」(2016)、「Soldier, Spectre, Shaman: The Figure and the Second World War」(2016)等、同館の展覧会のキュレーションまたは共同キュレーターとして従事。また、同館より刊行されている『Photography at MoMA』三部作の共同編集者でもある。

2020年度 審査方法

一次審査
全ての審査員によって一次審査が行われます。審査員は、それぞれの応募作品に対し五段階評価で点数をつけ、一次選考を通過した作品群は二次審査に進みます。全ての審査のワークフローはオンライン上で行われ、それぞれの審査員が個別に実施します。

二次審査
全ての審査員によって二次審査が行われ、ファイナリスト及び最優秀賞受賞者が選出されます。一次審査を通過した応募者の作品に対し、審査員は改めて五段階評価で点数をつけます。四人の審査員の評価点を累積し、最高得点を獲得した応募作品が最優秀賞に選ばれます。全ての審査のワークフローはオンライン上で行われ、それぞれの審査員が個別に実施します。

FAQ

Q. 12点以上の作品を複数回に分けて応募できますか

A. いいえ。一人につき1回の応募とします。

Q. 応募作12点はシリーズですか? オムニバスでもいいですか

A. シリーズでという決まりはありません。審査員がどのように判断するかはわかりませんが、シリーズでの応募が審査員に強い印象を残すのではないかと考えます。

Q. ヌードや物議をかもすテーマでも応募可能ですか?

A. 基本的にどのようなテーマでも応募可能ですが、あからさまに公序良俗に反するものはお控えください。

Q. 紙焼きやスライドなど、アナログでの応募はできますか?

A. 申請は公式ウェブサイト上の応募フォームからのみとなりますので、デジタル画像に限らせていただきます。ただし、制作過程がアナログであったか、デジタルで制作されたかは問われません。

Q. 京都滞在の詳細を教えてください。

A. 最優秀賞受賞者は、2020年の秋の京都に2週間滞在し、コロタイプ工房で作業をします。(具体的な日程は、ご相談の上決定します)。制作したコロタイププリントは翌年に、京都市内に会場をお借りし展示します。展覧会期間中の作家の渡航費や宿泊費は作家負担とします。展覧会の詳細や日程は後日発表いたします。

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