便利堂とモダン・コロタイプ

コロタイプとは、写真草創期の19世紀中頃に多彩に存在した古典印画〈オルタナティブ・プリント〉の技法のひとつです。現在コロタイプは世界でも希少な技法となっており、日本では唯一京都・便利堂のみが多色刷コロタイプ工房を持ち、1世紀以上にわたってこの技術を継承してきました。コロタイプはこのオルタナティブ・プロセスに属しながらも、写真作品表現のメディアとしては、いままで十分にその表現の場をあたえられてきませんでした。しかし、深いシャードーからハイライトにかけての滑らかな階調をもつモノクロ表現、独特の暖かみをもつカラー表現、顔料を使うため可能となる自在な色表現など、コロタイプにしか持ちえない、多くの表現力があります。この魅力が再び見直され、写真表現のひとつとしてあらためて多くの写真家から注目を集めています。

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